紙の話を少し。

切り絵の材料にしている染め紙は、主に画仙紙 (書画用の大判の和紙) を使って染めています。

.今まで色んな紙を使って試してきました。

その中で、何年も気に入って使っていた画仙紙。
扱い易くて色が鮮やかに染まる。難点も少々ありましたが、何と言っても価格がリーズナブル。(染めるときは何枚も染めるので、コレ重要。) この画仙紙を大量に購入して、少なくなってくると注文をしてました。が、なんとこの紙。今年の頭に、もう作っていないということを知ってしまった。とてもショック!
そんなわけで、彼方此方の和紙, 書道用品を扱っている老舗をいくつも回って紙探しをしていました。ネットでも探すけれど、やはり実際に見てみないと判らないし、染めてみないと判らないのです。サンプルとして色んな紙を購入した中で、大きな決断で購入した画仙紙がありまして。
裏打ち用の画仙紙ということですが、手透きの楮紙なのに価格がイイ感じ。でもでも、一枚では売ってくれないで、全紙サイズの1反売りだそうで。触った感じもとてもイイ感じ。残念なのは未晒なので、彩度の高いこども向けの明るい感じの仕事での地紙には使い辛いかもですが。その場で数分考えて…思い切ってお持ち帰りをしてしまいました。

さて、染めてみる。うーん。今まで使って来た紙とはまたずいぶん違う。水の吸い込み具合。染まった感じ。紙の透け感。未晒なぶん色が深みがある。

これからこの紙ととことん試して失敗しながらも歩み寄っていこうと思う。

今、何色か重ねて染めている。一枚一枚、染めの表情はホントに違う。
色を重ねた紙は、切るの、勿体ないねー(笑)

染め紙をみているとイメージが膨らんでくる♪

紙探しはこれからもまだまだ続きます。